ハンバーグを焼いたあとってどうしてますか?
突然ですが、ハンバーグを焼いたあとって、肉汁と油がフライパンにたくさん残ってますよね。みなさんはあの油、どうしていますか?
私は亡き母の教えを受け継いで(大げさに書きました)、あの油にケチャップとウスターソースを入れ、軽く煮詰めてソースにしてました。「ハンバーグ 焼いたあとの油」で検索してみると、レシピがたくさん出てくるので、わりと知名度のある活用方法なんだと思います。
私も毎回ソースにしていたのですが、5人家族のハンバーグを焼くと油の量が多すぎて、ぎっとぎとのソースが大量にできてしまい難儀してました。油を半分ほど保存容器に移し減らして作ったりもしてるのですが、容器に移したものは結局使いきれずに、半月~半年放置してから、「さすがにこれは油まわってんな(油が古くなってるの意味)」と、仕方なく捨てる羽目になってました。
結局捨てるんやったら作ってすぐに捨てたらええやんか、な話で、たまに何もかも考えるのが嫌になり、罪悪感を押し殺して冷酷に、ソースにすらせずに捨てる時もあったりします。捨てる際はシンクには流さずに、生ごみ袋にぐしゃった新聞紙を入れてジュワーっとフライパンから直接流し込みます。ハンバーグから出た油を捨てるくらいの罪悪感はたかが知れてるんですが、その時の私の脳内自画像は、非情の男デューク東郷になり切ってます。
でも、ある日ふと思いついて、ちょうどその日余らせてあったパンの耳を、ハンバーグを焼いたあとのフライパンに入れてみました。パンの耳は油でカリッと揚がり、子ども達がパクパク食べてあっという間になくなったんです。そうかこの手があったか、ということで、そのカロリー爆弾でおいしい揚げたパンの耳と、うちの大雑把なハンバーグの作り方について報告したいと思います。
大雑把なハンバーグの作り方
【材料:5人分くらい】
ひき肉 800~1000gくらい
玉ねぎみじん切り 1個くらい(小さかったら2個)
*玉ねぎはみじん切りしたあと、少し塩を振って水気を出しておく。
パン粉 半カップくらい(お好みの分量)
玉子 2つくらい(お好みの分量)
牛乳 大さじ1くらい(お好みの分量)
塩、こしょう、適当
材料を全部ボールにぶちまけて混ぜます。素手で混ぜると大変なので、ビニール袋を手に装着して混ぜるとよいです。生玉子を混ぜこむ時の、ビニール越しに伝わる黄身の感触は、いつもぞわぞわして楽しいです。
混ぜたものをそのままドカッと、火をつける前のフライパンに移します。移したあと、ビニール袋をはめた手で、ペタペタとならし真ん中に寄せておきます。
強めの中火で焼きます。1~2割ほど縮んで焼き目がつくまで見守ります。
焼き目がいい感じでついたら、フライ返しで割ります。割ったらひとつづつ、ひっくり返していきます。4等分がひっくり返しやすいです。
ひっくり返したあとは、弱めの中火にして、しばらく焼きます。
「割ったら肉汁が出ていくやんか」と思われるかもしれませんが、肉汁のうまみと、手間をかけることを天秤にかけてのこの作り方です。平日は簡単重視です。時間と体力に余裕がある時は、小判型に成型して焼いてます。成型して焼いても、このくらいの量の油が出てたと思います。生の玉ねぎを使っているので、よけいに水分が多いのかもしれませんね。
裏も焦げ目がついたら皿に上げます。この時は厚さが分厚くて、中心まで火が通ってなかったので、電子レンジで1~2分チンいわせました。
焼いてるうちに水分が蒸発し、油がたっぷり残りました。ハンバーグから落ちた玉ねぎのみじん切りも残りました。
残った油でパンの耳を揚げる
この日はパンの耳を取り置いてなかったので、食パンを1枚、耳を落としたあと細長く切りました。
フライパンにもう一度火をつけてパンを投入。みるみる油を吸い込んでいきます。菜箸でひっくり返しながら揚げ焼きしていきます。
油がすっかりなくなりました。少し目を離したすきに玉ねぎのみじん切りが焦げてしまいましたが、炭になる直前だったので食べてもぎりセーフでした(面倒でなければ、玉ねぎは取り除くことをおすすめします)。揚げパンの耳には砂糖が定番ですが、それよりも合う気がしたので、塩を振りました。
塩はクレイジーソルトにしてもうまい
冷めたら油がきつい…
この日も、子どもたちがパクパク食べてあっという間になくなりました。私も晩ごはんのあとに食べようと自分の分を残しておいたのですが、冷めたまま食べると、46歳の胃袋にはちょっと油がきつくて、あとで胸焼けしてしまいました。トースターでチンいわせてから食べればよかったです。脳内自画像がデューク東郷です。
まとめ
玉ねぎを炒めず、成型もしない分、手間が減り簡単にはなってますが、火を通すのに時間がかかるので時短になってるかどうかはわかりません。ただ、割る前の巨大なミンチ肉の塊を見るとテンションが上がって楽しいです。結局、割っちゃうんですが。
こんな風に油が大量に出るハンバーグを焼くのは、子どもが独り立ちして家を出るまでの間だけだと思うので、報告してみました。独り立ちしないかもしれませんけど。
我が家では人気のメニューですが、油っこいのでみなさまのお口には合わないかもしれません。もし、これを読んで作ろうと思った方がおられましたら、味の保障はしませんので、自己責任でお願いいたします。