
ビーチコーミングで拾った石を並べて眺めていたら、頭の中で勝手に妄想が独り歩きし始めて、石を擬人化した壮大なドラマを思いついてしまいました。
何をいってるか意味不明でしょうが、よければしばしお付き合いください。

夏、4人いる子供のうちの末っ子、一人だけを連れて、淡路島の洲本温泉に旅行に行った。
一人だけ連れて行ったのは予算の都合だけではなく、他の3人はすでに成人とティーンエイジャーで、今回は留守番を希望したから。留守中は自分たちでごはんを作ったり、夜中に堂々とテレビを見たり、それなりに楽しかったらしい。

宿泊した翌日、早朝に目覚めたので砂浜を散歩した。

クラゲが打ち上げられていた。

信玄餅のようだ。
クラゲは拾わなかったが、きれいな小石やシーグラスが落ちていたので拾って帰った。
※ビーチコーミングは禁止されている海岸もありますが、こちらは禁止されていない海水浴場です。
洗って並べてみると、ひとつひとつが、きれいでかわいくて、とても愛おしくなってきた。
白いキッチンペーパーに並べただけでこうなのだから、もっと映える物の上に並べると更に愛おしくなるに違いない。
というわけで、近くの100均で色々、買ってきた。
まずは丸いプラスチックの皿。
ほほう!なかなか、いいじゃないですか。
黒は映えると思ったんです。
ただ、なんかパーティとかの、おしゃれなおつまみ感があるな。全部、そういう珍味に見える。
パーティ、あんまり行かんから、よく知らんけど。
お次は四角い皿。

あ、なんだろう。芸術感が増した気がする。
やっぱり四角いと、脳が勝手にキャンパスやフレームとして認識するのかな。

それにしてもかわいいなあ。
緑のシーグラスに丸々した貝殻、ツヤツヤの黒い石。
よしよしと、なでたくなるくらいだ。

次は天然石のスレートプレート。
石と石の組み合わせは、はたして吉と出るか凶とでるか。

なるほど!悪くない!
なんか自分が、石器時代の原始人になって、おままごと遊びをしているような気分になるな。
うん、いいな。

黒色ばっかりもつまらないかなと、コルクボードも買っておいた。

…なんだろう、この既視感は…
あー、あれだ、子どもの自由研究だ。
グルーガンでコルクボードに引っ付けたら、このまま夏休みの宿題に提出できそう。
昔、実際にこの要領で、長女の自由研究に写真フレームを作らせたこともあったな。忘れてた。

自由研究感を払拭すべく、将棋の駒みたいに並べてみた。
煉瓦のかけらみたいなのと、大きめの貝殻が大将だ。
ちなみに、赤煉瓦大将側は大柄の屈強ぞろい。
白貝殻大将側は小柄な精鋭ぞろい。
異世界もので言うと、エルフ系だ。

時は戦国、コルクボードヶ原では赤煉瓦軍と白貝殻軍が一触即発のにらみ合いを続けていた。
そんな中、両国の運命を大きく変える小さな出会いがあった。

黒い石「なぜだろう、初めて見た時から」
緑の石「うん、僕も、運命を感じていたんだ」

黄色い石「待て、相手は敵国の王子だぞ」
緑の石「それがなんだっていうんだ!こんな争い、やめればいいんだ!」
(黄色の石は緑の石が好きで、緑の石は男装の姫という設定)

黒い石「そうだ、戦争なんてくだらない!赤煉瓦大将に直談判しよう、皆のもの、いくぞ!」

渦巻きの貝「やれやれ、王子のわがままには、いつも困ったものだぜ」
(渦巻きの貝は仕事デキな王子の幼馴染という設定)

丸くて平べったい石「だが、悪くないわがままだ」
(丸くて平べったい石は王子が幼い頃からの養育係)

渦巻きの貝「それじゃあ、いっちょ、ひと肌、脱ぎましょうかね」
陶器のかけらたち「そうよそうよ!」
(陶器のかけらたちはモブ)

渦巻きの貝や黒い石の考えに賛同した者たちが大勢、赤煉瓦大将のもとにつめかけました。

緑の石も白貝殻大将のところへ。
最初は強く反対していた黄色い石も、惚れた弱み、緑の石に徐々に賛同し、和平の提案を力強く訴えるのでした。

なんのかんのあって(考えるのがめんどくさくなりました)、最後はみんな仲良くなり、輪になって歌い踊り、祭りは1週間続きました。黒い石と緑の石も幸せそうです。
黄色い石は平和になったコルクボードヶ原を切なげに眺めたあと、新天地に向かって旅立つのでした。

というわけで、砂浜で拾った石で妄想して遊んだ。
うちの子たちはもう大きいので付き合ってくれなんだが、小さなお子さんと一緒にやれば、とても楽しいと思う。
大人がやっても、もちろん楽しいです。
当て馬にしてごめんね。